Quiet Place

感情を取り戻すためのリハビリ

うつ病、適応障害は甘えという人へ

自分は今適応障害で休職している。休み始めて大体7ヶ月経った。
今の状態は、人に会い、会話しなければいけない状況になると、頭痛、強い肩こり、全身のだるさなどが起こる。ただ、そういうことがなければ基本的には普通に暮らせる。外出したり、旅行にも普通に行ける。

一般的に3ヶ月から6ヶ月で治るといわれていて、1ヶ月目の時に比べたら体調はかなり良くなっているので、本当はもう治っているのかもしれない。

でも自分はまだ働かず、傷病手当金をもらい、親からもお金をもらい、何もせずに生きている。
今の自分の状況は、人から見たら甘えてるとか、ずるいと思われることもあると思う。

でも僕は、自分が甘えてるとは思わない。なぜなら頑張った結果、今の状態になったから。好きでも何でもない、むしろ苦痛でしかなかった仕事を、自分を押し殺してやり続けた結果が今だから。
働いていないことは楽だと思われるかもしれないが、そんなことはない。社会から外れている状態はとても怖い。もう社会復帰できないんじゃないか、以前のように働けないんじゃないかなど、あらゆる不安に苛まれる。

こんな状態に、誰がなりたくてなるのだろうか。自分だって他の人と同じように普通に働いて生きていたい。プログラマーとして頑張って、ゆくゆくはフリーランスになって、組織に属さなくても生きていける、自分の力で生きていける人になりたかった。

体調はよくなってきている。でも精神的には全然健康ではないから、今こんなことになっている。

甘えてるように見える原因の一つに、そもそもお医者さんから頑張るなと言われるということがあると思う。とにかく自分が楽しいと思えること、楽でいられることをするように言われるのだ。体がおかしくなるまで頑張ったから今の状態になっているのだからと。そうして行動していることが、なったことがない人からすれば、あいつは病気のくせに遊んでいるとか、本当は元気なんじゃないかと誤解される事になる。

 

また、適応障害はストレス因から離れて療養すれば比較的普通に暮らせるけど、うつ病は違う。ストレス因から離れても精神的に辛い状態が続く。人によっては希死念慮(死にたいと願うこと)があり、自殺を図ることだってある。

適応障害うつ病も、何年、何十年と苦しむ人もいる。

一度このような精神疾患になると、なる前の状態に完全に戻れることはないと聞く。自分自身、頑張るということができなくなったと思う。以前なら辛くても我慢して、もう人踏ん張りできたことができない。嫌だと感じることがとことんできなくなった。

目に見える病気や怪我、身体障害などではないから、誤解する人がいまだに多いと思う。自分も身近な存在であるはずの母親から、そんな風に見えないみたいことを言われた。そして、そういう何気ない言葉が、当人を傷つけていることにも気づかれない。

腫れ物に触るように扱ってほしいのではない。
ただ、精神を病んだ人がなぜそうなっているのか、理解してほしい。
偏見の目で見ないでほしい。誰だってなる可能性があるのだから。 

 

 

追記

10月3日にうつ病の原因となる遺伝子が発見されたそうです。


うつ病は「心の弱さからくる病気ではない」専門家(2020年10月3日)

 

うつ病の原因遺伝子の発見 - 東京慈恵会医科大学ウイルス学講座
http://jikeivirus.jp/wp-content/uploads/2020/06/2b5442c6724af0b997f15463558a52c9.pdf