Quiet Place

感情を取り戻すためのリハビリ

残念ながら分かり合えない人はいる

会社の同期の子が辞めるというのを聞いた。
年下の明るい子で、社長から職場の太陽だと言われていた。休職してからもその子とだけやりとりをしていた。

半年ほど前にも同期の人が辞めており、これで同期がほぼ辞めることになる。それに自分が入る前にも中堅社員がごそっと辞めているというのも聞いた。

自分はこれまで2度転職しているが、20代、30代が辞めてしまうような会社って、癌のような人間がいると思う。自分より立場が下の人に対してとても高圧的であり、思いやりに欠け、職場の雰囲気をひどく悪くさせる。そして無神経で、自分が嫌われていることに気付かない。仕事ができても人間性に問題があり、尊敬できないような人だ。

残念ながら、こういう人は結構いる。自分の場合、3つの職場全てにいた。こういう人が上司になってしまったら、できるだけ早く仕事ができるようになって能力を認めさせるか、あまり関わらないポジションに行くかしないと、潰されてしまう可能性が高い。特に自己主張しない人、真面目で気の優しい人などがターゲットにされやすい気がする。

きっとどこに行ってもいる。いじめっ子気質の人、性格の悪い人、平気で人を傷つける人。親の愛情不足などでそうなってしまった可愛そうな人達なんだろうが、こういう邪悪な人達に負けないように、強くなるしかないのだと思う。
それでも、立ち向かって無理だと思ったら、あとは逃げるしかない。自分が壊れても、誰も責任を取ってはくれない。

 

本当にヤバい人は自覚がない

ある動画で尊大型アスペルガーだと思われる人を見た。

www.alanandsakura.com
二人で雑談する動画だったのだが、その人は会話に度々自慢が入ったり、自分の話ばかりして、どこか違和感のある話し方だった。そのことを度々指摘されていたのだがまるで意に介さず、徐々に語気が荒くなり、次第に議論のような感じになった。
相手の人は落ち着いて話そうとしているのに対し、その人は全然意見を聞かない。自分の言いたいことを早口でまくしたて、理詰めしていた。とても高圧的で、自分が絶対に正しいと思っているような口ぶりだった。
最終的に相手の人は呆れ返って、その人の考えを認めてあげていたが、それを議論に勝ったと勘違いしていた。とても感じが悪かったのに全く悪いと思っていない様子で、本当にヤバいなと思った。

自分も一応、自閉症スペクトラムアスペルガー症候群)の傾向があると言われている。でも人が嫌がっているとか、場の空気は察せる(と思ってる)。むしろ、気にしすぎるくらい敏感な方だと思っている。発達障害は程度の違いがあるし、受動型や孤立型など色々タイプがあるということも理解しているけど、こういうヤバい人を見ると、自分は全然ましなんじゃないかという気がしてくる。
病識がないというか、自分が他人に不快感を与えていることに全く気づかないようなレベルの人が、障害と呼ばれるのにふさわしいんじゃないかと思った。

この人はとても生きづらいだろうなと思った。でも、気付いていないようだからそうでもないのだろうか。きっと上手くいかないことは周りのせいにするのだろうし。自分に非があると思わないからストレスは溜め込まないのだろう。ただ、周りの人はかなり大変だろうなと思う。カサンドラ症候群が存在することがよくわかった。

この人に比べたら僕は全然普通だ。今のうまくいっていない状況の言い訳に使っていたんじゃないかとさえ思えてきた。他の人が普通にやっていることができないということは色々あるけど、それでも、自分は発達障害なんだとあまり思い込まないようにしようと思った。

ベルセルクの続きが一生読めなくなった

漫画「ベルセルク」の作者、三浦建太郎さんが5月6日に亡くなった。死因は急性大動脈解離とのこと。54歳だった。

ファンの間でよく、「生きてるうちに完結するのか」なんて言われていたので、その類のフェイクニュースかと一瞬思ったのだが、そうじゃないと知りとてもショックを受けた。

ベルセルクを初めて読んだのは10年ぐらい前だったと思う。
確か、クレイモア(漫画)にちょっと似てるなと思って手に取った気がする。あと、ベルセルクを読む前にヴァルキリープロファイルをやっていたので、主人公ガッツがアリューゼみたいだなと思ったのもよく覚えている。後々ベルセルクの方が先だと知った。

身体よりも大きな剣を振り回し、敵を豪快に倒す様はとてもかっこよく、漂う暗い雰囲気にすぐ物語に夢中になった。

ベルセルクの一番盛り上がるところはやはり、ガッツがグリフィスと出会ってから触に至るまでなんじゃないかと思う。後のイシドロやファルネーゼなどと出会って、魔法が出てくるところももちろん面白いのだけど、ベルセルクを名作にしているのは、このガッツとグリフィスの関係を描いた黄金時代編だと思う。

特に自分が好きなのは6巻の「貴きもの」という話。これはアマゾンのレビューにも書かれていたので、同じように思っている人も多いと思う。
グリフィスがお姫様に、自分の夢や仲間について語っているのをガッツが聞いてしまうシーンで、ここは本当に何度も読み返した。

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結構グロかったり、性的な表現が出てくる漫画ではあるので、人を選ぶかもしれない。ただ、とても緻密な画、重厚な物語、人間の業、欲、醜さ、弱さなど嫌な部分も描いており、心に残る漫画だと思う。

休載が多い上に、話がどんどん大きくなっていたので、いつ完結するのだろうとは自分自身思っていたけど、こんなことになってしまったのはとても悲しい。ツイッター等で他の人のコメントも見たが、作者自身が一番無念だったのではという意見は自分もそう思った。人生をかけて取り組んでいたことが、最後までできなかったのだから。突然死のようなので、それを感じる間もなかったのかもしれないけど。
どういう気持ちで漫画を描いていたのか本当のところは分からない。でも世界中の人に愛される漫画を描き、それを仕事にする人生はとても幸福だったのではないかと思う。

ただやっぱり、ベルセルクの結末が分からなくなってしまったのが本当に残念でならない。
なんとか続きの物語を世の中に出してもらえないだろうか。画を他の人が描いてしまうと、ベルセルクではなくなってしまうので、小説とか、アニメ映画とかでいいので。

 

ちなみに映画もあるのでこれもお勧めしたい。

これは3部作あるうちの1部で、なぜかYouTubeで見れるので是非見てみて欲しい。
6巻の貴きものの話もあって、この動画では1:05:06から。