自らを由として生きる

最近何度も見てしまう動画がある。

聖剣伝説LoMのやり込み動画で、ストーリーの一つのエスカデ編の考察をしている。（考察は8分20秒から）
聖剣伝説LoMは子供の頃プレイしたことがあったが、物語的にはいまいち理解できていなかった。でも改めて大人になって見てみると、人生哲学を教えてくれるとても深いゲームだったんだなと感じる。

動画に出てくるポキールというキャラクターの「時の呪縛、地の呪縛、解き放ちてただ一つ、自らの由(よし)を知れ」という言葉がある。
これは投稿主も言っているが、時代や生まれた環境、立場、人種などのあらゆる思い込みを捨てて、自分が良いと思う考えに従って生きろということなんだと思う。

自分のこれまでの人生はというと、他人に左右された生き方をしてきてしまったと思う。自己啓発の本によく出てくる他人軸だ。
人の目を過剰に気にして、変じゃないか、世間が良しとする生き方ができているか、そんな考えで生きてきてしまった。たぶん、周りの人と同じようにすることが子供の頃から苦手だったから、余計に気にしすぎる性格になったんだと思う。

人の反応を気にすることができるというのは、気遣いができるということだし長所でもある。でも行き過ぎると、他人の求める正解を探し、他人が求める人間になろうとしてしまう。そして、本来の自分、求めていたはずのやりたいこと、なりたかった姿を見失う。

これまでの職業選択も人目を意識した選択だった。自分が本当にいいと感じる生き方ではなく、世間がいいとする生き方だ。その方が多くの人が歩いている道だし、安心する。
恋愛や結婚、友人関係もそうだ。たぶん世の中の人は、いい歳して結婚していない人や友人がいない人を蔑む人の方が多いだろう。それに当てはまる自分は、人として劣っていると感じてしまう。そういう考え方を植え付けるような世界だと思う。

世間のこうあるべき、こうしていないあなたはおかしいという、おかしな偏見が嫌だ。
こんな世の中だから、生きづらい人が多いのではないのか。人と比べてしまうんじゃないのか。もっと一人一人が自分らしく、自由に生きれる世界になって欲しい。
そのために自分も素直な心に従って生きていきたい。マチルダのように、時代を断つ楔の一つになれたらと思う。

そんなかっこいいことを言いつつも、やはり怖い。動き出す勇気が欲しい。

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